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2008年11月18日 (火)

地域のバケツの穴をふさぐ

田中優さんの講演を拝聴しました。

「地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか」(扶桑社新書刊)は、衝撃的でした。

世界で起こっている様々な気候変動のデータを示し、地球の寿命がもうそこまで迫っていることを、痛感させられました。そして、私たちにできる解決に向けた取り組みを明確に示された一冊です。

この日の講演でも、南極や北極の氷が科学者の予測を超えたスピードで消滅していることを話していただきました。

講演の最後でお話し頂いたのが、グローバリゼーションによる環境負荷を減らすためには、地産地消が最も効果的であるということでした。

物を輸送する距離が長くなればなるほど、燃料の使用量が増え、CO2の排出量も増えることになります。

しかし、国境を越える移動の場合、燃料は非課税になるとのこと。つまり、国際線の飛行機の燃料は非課税のため、日本国内の流通コストよりもずっと安い価格で運搬が可能になっているのというトリックが起こっているとのことでした。

グローバル化、合理化の波にもまれる地域は疲弊する一方です。

田中さんは、地域の復興を強調されます。

そのためには、地域のバケツの穴をふさげとおっしゃいました。

地域に大規模店舗ができれば、そこで消費されるお金はみんな東京へ流れ出てしまいます。

地域の外へお金を流すのではなく、地域のなかでお金を回す仕組み作りを地域が真剣に取り組むべきときです。

そのためにはみんなで仕事を作り、お金が外へ流れてしまっている穴をふさがなければなりません。

いま何が求められているのか、需要に見合った品物やサービスを提供していくこと。その供給を地域化していくことが地域生き残りの道です。

田中さん曰く、「あれもない、これもないではだめ。地域を起こす人は、そこにある使えるものを見出す人であり、生産のある地域は伸びる。」とメッセージを伝えてくださいました。

金融危機が嵐のように迫りくる今、人の暮らしと生き方の原点を見つめた経済の仕組みを地域内で成り立たせていくことこそ、この時代に生きる地域からの挑戦ではないでしょうか。

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