« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月

アレクセイと泉

映画「アレクセイと泉」をようやく観ました。

実は、この映画のDVDをだいぶ前に買って何度も観ようとしたのですが、観始めると寝てしまうんです。
とにかく平和な風景、穏やかな暮らしが描かれていて、ついつい気持ち良くなってうとうとと・・・

それでこのたび、ようやく最後まで観終えることができました。

今から10年ほど前にベラルーシ共和国の小さな村で撮影されたドキュメンタリーです。

美しい村、そしてそこに住む人たちの日常の暮らし、お祭り、共同作業、信仰など自然の中で営々と続けられてきたであろう営みが描かれています。

老人たちが斧一本で木を切り、削り、加工して井戸の枠組みを作る場面など、人間の生きる力をまじまじと見せつけられるようでした。

この村に住んでいるのは年寄りばかり55人。唯一、アレクセイという若者(1966年生まれだというので私と同年です)がひとり。
彼が、若手代表で黙々と仕事する姿もグッときます。

この映画の中心にあるのは村人の生活水として利用されている泉です。
飲み水にしたり、洗濯をしたり、人々はここに集まり、語り、神を祀ります。

この映画が撮影された時からさかのぼること15年前。
村から180キロ離れたチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起こりました。

村は放射能で汚染され、避難命令が出され、多くの人が村を離れました。
でも、55人の年寄りとアレクセイは村に残った。

そして彼らはこの村で、人と自然がゆったりと交わる暮らしを続けているのです。

村のあちこちで放射能が検出されるのですが、泉の水からだけは放射能が検出されません。

「なぜって?それは百年前の水だからさ」と村人は言います。

美しい村の映像からは放射能に汚染されているなんてこれっぽちも分からない。

放射能なんてものにびくともしない(本当はそんなことはないはずですが)村の人たちの力強く、そして豊かな生き様と、チェルノブイリの悲劇が哀しく映ります。

『いのちの大地、汚染された村に泉の水はただ美しく、湧き出していた。
人間はこの百年、何の豊かさを求めてきたのか。
チェルノブイリ、ベラルーシ、いのちの物語。』
(DVDコピーより)

アレクセイと泉 百年の泉の物語

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東北の友を想う

数年前に青年会議所活動を通し、多くの全国の同年代の仲間とまちづくり活動に取り組みました。

 

特に、仙台には何度も足を運び多くの知己を得ました。

 

あのとき訪れた空港も、駅も、町並みも、港も、ずたずたになってしまいました。

 

ようやく数人の仲間の消息を聞くことができましたが、大変な被害に遭われた模様でかける言葉もありません。

 

奈良の仲間を通じてもらった仙台の友人からのメッセージです。

 

 

(以下友人からのメール抜粋)

**************************************************************************

 

「テレビで映ってる以上に、ホントにひどいんだよ、こっち」

「嫁さんとこの実家が、あの津波でやられちゃってさあ。嫁の両親の行方が分かんないんだよ。探しに行ったんだけど、そこには何もないの。だから探せないんだよ。ホント困っちゃうよなあ、まったく」

「俺たちも今は生きてるけど、いつ死ぬかわかんない。だって食うもんないんだよ」

「今朝さあ、津波にぶっつぶれてた日清の倉庫に散乱するラーメン取りに行ったんだけど、津波が来て、みんなの分を持って帰れなかったんだよ。たぶん、明日になったらラミネートも破れて、さすがに食えないんだろうなあ」

「拾ったインスタントラーメン、俺も生きなきゃなんないから、冷たい水を入れて食ったよ、情けねえよなあ、まったく」

「あのさあ、情けない頼みなんだけど、米を送ってくんない。取引先の山形の会社まで送ってくれたら、何とかこっちまで届くかもしれないんだよ」

「すまないねぇ、忙しい時につまんない頼みをしちゃってさあ」

 

って笑いながら言ってた。涙が止まらない。でも生きててよかった。

こんな時、こっちのことなんか気遣わなくっていいのに。

そっこーで、宅急便業者のHP見たけど、山形へも物資を送ることができない。

その現実を伝えようと、先輩に電話したんだけどつながらない。

携帯のメール送信ボタンを押すことしかできない。

次の日に「ありがとう、頑張ります」と○○さんからメールが来ました。

 

もどかしい気持ちでいっぱいだけど、軽率な行動はすべきではないと思う。

そんなことはみんな今までJCやってきたんだから分かっているでしょう。

ただ、被災地と直接ルートがある人は、直接支援をしてあげてください。

でも、私のようにルートのない人は、JCの現役が頑張ってルートを作り、日本中で支援の輪を広げてるから一緒になって支援しよう!

JC関係者はもちろん、家族や社員も一緒になって!!

 

****************************************************************************

 

このメールをくれた奈良の友人が彼の経営する会社の社員さんに送った通知。

これも彼の承諾をいただき掲載します。

 

****************************************************************************

 

東北関東大震災の支援について

 

社員各位

 

お疲れ様です。

先ずは、311日に発生しました震災において、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。ご無事を本当に祈るばかりです。

 

被災地と被災された方々に向け、当社としても心ばかりの支援を行いたいと考えています。ただ、みんなもわかっているように、私たちが被災地に行っても、できることなどたかが知れています。もしくは、何の役にも立たないばかりか、救助を行われている方々の邪魔になるだけです。それに、大切な物資を私たちが消費して、助かるかもしれない命の火を消してしまうかもしれません。

今は一刻を争う時です。現地は救助のプロの方にお任せして、より多くの命を救っていただけるよう、私たちは後方支援に徹しましょう。誰もが何かをしたいという気持ちでしょうし、もどかしい思いでいっぱいだと思います。その気持ちは本当に大切ですし、同じ日本人として持ち続けなければなりませんが、くれぐれも軽率な行動は慎しんでください。

 

私たちが今できることを精一杯すること、それが最大の支援だと考えます。

 

その一つは、めちゃくちゃになるかもしれない日本経済を下支えすることです。

おそらく戦後復興後の日本経済の歴史で、過去最大の危機に直面します。私たちのように毎日直接お客様と顔を合わせる会社は、まともに厳しい世論の矢面に立たされるでしょうし、売り上げにも影響は出るでしょう。しかし、私たちの会社や業界が頓挫したら、少なからずとも経済に支障を与えてしまい、被災地の復興がますます遅れてしまいます。

日本経済は大企業だけが動かしているのではありません。また、有名で大きな会社も小さな会社がないと成り立ちません。日本の会社の99%以上は中小企業です。私たち中小企業こそが日本経済を支えているのです。つまり、私たちが力を合わせれば、日本経済と被災地を立て直す一助となります。それに、大きな会社ではできないことが、私たちにはできるはずです。

それには、先ず私たちのお客様を大切にすることです。そして、目の前の仕事を確実に丁寧に迅速に行うことです。みんながずっと頑張っているのは理解していますが、いま一度、心を引き締めて業務にあたってください。私たちの会社としてできることを一生懸命考え、精一杯実践してゆきましょう。

 

私たちにできること、もう一つは、気持ちを形としてあらわすことです。

既に述べましたが私の知る限り、直接的な支援は不可能といっても過言ではありません。もちろん、被災地の方と直接ルートを持っていて、安全確実に物資やお金が届くなら、いますぐにでも支援してあげてください。そして、そのルートを私たちに教えてください。

しかし、私のようにそのようなルートを持ってないなら間接的になりますが、みんなで一緒に被災地の方々を支援してゆきましょう。直接物資を被災地に送られている方もいらっしゃるようですが、この状況下では相手先に確実に届かないことが多々あります。また、何でもかんでも、とりあえず送ればいいということでもありません。被災者が本当に必要としている物資でないと使ってもらえないばかりか、救助や避難等にも支障をきたします。そうなれば、みんなのせっかくの気持ちが無駄になってしまいます。

いまは、しっかりとしたルートで、必要な物資が、必要な方へ、安全に届けることが、とても大切なのです。

 

 

私が所属していた団体が、近々に救援物資を募ります。そして、地区内で取りまとめ、被災地に救援物資を送る計画です。募る場所や日時、必要な救援物資の内容も、もうすぐはっきりとします。おそらく、下記に記載したような物資が必要になると思われますが、確定の内容ではありません。救援に必要な物資をお持ちで支援しようと思われる方は、毛布一枚、パンツ一枚でもいいので、持っていけるように心づもりをしておいてください。

 

また、物資も必要ですが、復興してゆくにお金が大切です。

救援に必要な物資は持ってないという方、生活に余裕はないけどポケットの小銭くらいなら何とかなるという方、心ばかりの金額でいいので義援金として被災地の復興に役立てましょう。義援金は各部署で取りまとめてください。義援金ボックスを作って、社員の誰もが支援しやすいようにしてください。社員だけでなく、ご来社されたお客様にもご協力いただけるようにしてください。

そして、まとまったお金を自社の社員一同、自社のお客様からとして届けます。もちろん、会社からではなく、個人で義援金を送りたいという方は、個人で支援してください。

 

自分の生活を犠牲にしてはいけません。

自分の仕事を犠牲にしてはいけません。

いま余裕がないのなら、気持ちを持ち続けるだけで十分です。

ほんのちょっとの余裕があるのなら、

ほんのちょっとだけ我慢できるのなら、

ほんのちょっとだけ無理できるのなら、

気持ちを形に変えてください。

その気持ちと形の送り主は見えなくても、誰かの命が助かります。

いまは知らない誰かの「ありがとう」が、見えない送り主に届きます。

 

がんばれ、被災地!

がんばれ、みんな!

がんばれ、日本!

 

2011315

 

 

 

≪必要とされるだろう救援物資一覧≫

・水(ミネラルウォーター(水道水は不可))

・缶詰(缶切りのいらないもの)・お菓子

・毛布(新品のみ)

・下着(新品のみ)

・懐中電灯・乾電池

・使い捨てカイロ

・マスク

・紙おむつ(赤ちゃん用・大人用)

・歯ブラシ・歯磨き粉・せっけん

*上記以外のもの(特に古着など使用済みのもの)は受け入れできません。

 

***************************************************************************

 

こんな素晴らしい仲間たちとともに、みんなでがんばろう!

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »