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アレクセイと泉

映画「アレクセイと泉」をようやく観ました。

実は、この映画のDVDをだいぶ前に買って何度も観ようとしたのですが、観始めると寝てしまうんです。
とにかく平和な風景、穏やかな暮らしが描かれていて、ついつい気持ち良くなってうとうとと・・・

それでこのたび、ようやく最後まで観終えることができました。

今から10年ほど前にベラルーシ共和国の小さな村で撮影されたドキュメンタリーです。

美しい村、そしてそこに住む人たちの日常の暮らし、お祭り、共同作業、信仰など自然の中で営々と続けられてきたであろう営みが描かれています。

老人たちが斧一本で木を切り、削り、加工して井戸の枠組みを作る場面など、人間の生きる力をまじまじと見せつけられるようでした。

この村に住んでいるのは年寄りばかり55人。唯一、アレクセイという若者(1966年生まれだというので私と同年です)がひとり。
彼が、若手代表で黙々と仕事する姿もグッときます。

この映画の中心にあるのは村人の生活水として利用されている泉です。
飲み水にしたり、洗濯をしたり、人々はここに集まり、語り、神を祀ります。

この映画が撮影された時からさかのぼること15年前。
村から180キロ離れたチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起こりました。

村は放射能で汚染され、避難命令が出され、多くの人が村を離れました。
でも、55人の年寄りとアレクセイは村に残った。

そして彼らはこの村で、人と自然がゆったりと交わる暮らしを続けているのです。

村のあちこちで放射能が検出されるのですが、泉の水からだけは放射能が検出されません。

「なぜって?それは百年前の水だからさ」と村人は言います。

美しい村の映像からは放射能に汚染されているなんてこれっぽちも分からない。

放射能なんてものにびくともしない(本当はそんなことはないはずですが)村の人たちの力強く、そして豊かな生き様と、チェルノブイリの悲劇が哀しく映ります。

『いのちの大地、汚染された村に泉の水はただ美しく、湧き出していた。
人間はこの百年、何の豊かさを求めてきたのか。
チェルノブイリ、ベラルーシ、いのちの物語。』
(DVDコピーより)

アレクセイと泉 百年の泉の物語

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