戦争は罪悪である
NHKの番組で竹中彰元という僧侶の話を知りました。
戦時中、言論統制が敷かれる中で竹中師は、「戦争は罪悪。この戦争は侵略である。」と発言しました。
それによって逮捕され、 有罪判決を受けました。さらには、本山からも処分されてしまいます。家族の、「あれは間違いだったと言ってしまえばいいのに」という要請にも、「間違ったことは言っていない」と信念を貫き通したとのことです。
当時、仏教界ですら、「多くの民を救うために一人を殺すことはやむを得ない」と戦争を肯定していました。殺生を禁じているにも関わらず、戦時にはその教義を曲げてしまっていたのです。
この師の発言から70年。さまざまな僧侶らの調査や声により、ようやく真宗大谷派は竹中師の名誉回復を行いました。また、戦没者だけではなく、戦争で亡くなった国内外のすべての犠牲者の法要も行ったそうです。70年とは長すぎますが、しかし、過去の過ちを認め、その過ちを繰り返さぬよう明文化したことは評価できると思います。
気骨あるお坊さんの姿が、戦後60年近くたってようやく見直されたという事実は、いかなる戦争をも認めないという仏教の願いが今この社会にしっかりとあるというメッセージを感じます。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)




最近のコメント